ほっそりとした体型が柳の葉を連想させることから、柳カレイ(標準和名でヤナギムシガレイ)の名がついたと言われております。
新潟県内ではかつて年間200トン以上もの水揚げ量のあった柳カレイですが、1990年代には10トン程度にまで落ち込みました。
古くから高級魚として贈答品などに利用されてきた 柳カレイは、当時、まさに「幻の魚」となりました。
近年は、小型魚の保護など漁業者の努力によって、年間100トン以上の安定的な水揚げがあり、新潟の食卓を彩っております。
新潟市から村上市の沖合は、多くの河川が流れ込むカレイの好漁場です。ここで育つカレイの旨さは格別で、その中でも繊細で上品な旨味を持つ「柳カレイ」は カレイの女王と言われております。 |
新潟県では他のカレイと同様に主に小型底曳網で漁獲され、新潟市の新潟港、村上市の寝屋漁港や岩船港で多く水揚げされております。年間を通じて漁獲が見られますが、7月から8月は底曳網の禁漁期となるため、漁獲量は少なくなります。
産卵期(2月頃)を前にした10月から12月が身に旨みを蓄え、お腹に卵ももった柳カレイの旬となります。新潟県水産海洋研究所の調査結果からも、10月から12月に漁獲された柳カレイが一夜干しの加工原料に適していることがわかっております。
産地新潟では柳カレイを鮨や刺身としてもお召し上がりいただけます。新潟にお越しの折りには是非、産地ならではの新鮮さを鮨や刺身でご堪能下さい。 |
柳カレイは、天ぷらやフライなどでも美味しくお召し上がりいただけますが、特に「一夜干し」が絶品と言われ、古くから珍重されております。 「生干し」とも言われるように、程良く水分が抜けた身はしっとりとした食感の中に上品な旨みが凝縮しています。 また、縁側の部分はパリパリとした食感があり、ひと味違った美味しさをお楽しみいただけます。 |
焼いた時の上品な香りは鮮度の良いうちに加工した証です。新鮮な材料を産地で加工することで、素材本来の旨みが引き出されます。
柳カレイの一夜干しは、癖のない上品な旨味から、皆様にたいへんお喜びいただいております。この美味しさを是非、贈り物としてご利用下さい。 |
1)焼く前に体の両面の背骨に沿って包丁で筋(切り目)を入れますと、召し上がる際に、身離れが良くなります。 2)家庭用の魚焼きグリルでは弱火から中火で焼いてください。軽く焦げ目がつく程度が食べごろです。 フライパンやホットプレートを利用しても上手に焼くことができます。この時に、クッキングシートを敷くと焦げ付きません。(油は必要ありません) |